投稿日時 2022-05-05 00:50:50 投稿者 平 一 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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『文明の星』理論(仮説)では、 文明の六つの要素について、 左右対称の形で、分かりやすく 説明することができます。 さらにこの仮説では、文明を支える二本柱、 技術と政策それぞれの内部における分類も、 対称的・合理的に説明できます。 この図では、技術の側の分類を示しました。 文明活動の本体である経済・社会活動を、 豊かにするのが技術、 健全に保つのが政策だとすると、 技術はその|経路《ルート》により、次の4つに分類できます。 (1)画期技術……直接ルート 農耕・動力機関・電算機・AIなど、 経済・社会活動を劇的に変え、 制度・政策にまで影響を及ぼして、 文明の発展段階を画する技術です。 その特徴は、在来技術を基礎としつつも、 ①全く新しい技術分野を|拓《ひら》き(新規性) ②他の多くの技術の生産性を高める(多能性)、 という2つの性質です。 また、ここでいう直接性とは、 物理的な直接性ではなく、 この文明段階を可能にした技術を ひとつあげるならどれ?といった、 文明発展における役割上の直接性です。 逆に単体で見ると、 農地の作物も最初は野生種と同じ、 原動機やCPUだけあっても困るという風に、 実現技術に活かされて初めてその効果が生じ、 大きな威力を発揮する技術だと思います。 (2)実現技術……間接ルート 画期技術は農地や工場、|電算組織《コンピュータシステム》など、 物的資源に具現化されないと 社会を豊かにできません。 実現技術は、 画期技術の実現に役立つ技術です。 農耕に対する食品加工・土木建築・|冶金《やきん》技術、 動力機関に対する化学・機械・電気工学技術、 |電算機《コンピュータ》に対する通信、ロボット、 ソフトウエア工学の技術、 AIに対するIoTや自律ロボット |応用情報工学《インフォマティクス》などの技術が これにあたります。 この技術はまた、次の画期技術を生み出す 可能性のある技術でもあります。 (3)研究・開発技術……自助ルート 広い意味では経済・社会活動の一部といえる、 科学・技術自体の研究・開発を助ける技術です。 研究・開発組織をひとつの小社会と見れば、 この研究・開発技術を、そこでの電算組織や 観測・実験機器、研究組織などの技術に分け、 他の3つの技術区分に含めることもできます。 しかし、この技術は 他の技術を生み出す技術として重要であり、 また次の図6で述べる政策分類の、 〝研究・開発政策〟の分類基準にもなるので、 ひとつの技術分野と見てよいと思います。 (4)社会工学的技術……互助ルート 同じく、広義では経済・社会活動の一部でもある 政策の立案・実施を助ける技術です。 この社会工学的技術はさらに、 相手方となる政策の種類に応じて、 3つに分けることができますが、 その分類については、図7で詳しく述べます。 |
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