投稿日時 2021-09-13 16:36:59 投稿者 平 一 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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技術は、社会を変える主力(画期的)技術、 それを物的資源化する関連(具現化)技術、 技術自身を助ける研究・開発技術、 政策を助ける社会工学的技術に分けられました。 社会工学的技術は、政策のどのルートを助けるかで、 さらに3つのルートに分けられます。 (1)組織・会計技術……共同対処ルート 経済・社会政策を助けるルートです。 公的保険政策を担う企業保険組織や、 産業政策の基礎にもなる財務諸表などの技術です。 大きな経済・社会活動に直接働きかけて健全性を保つ、 経済・社会政策を助けるために、 自らもまた広く経済・社会活動の中で共に働きます。 これにより、広くは民間組織の決定も含む、 政策による利害調整の生産性(効率性)を高めます。 (2)公教育・公衆衛生技術……部分支援ルート 人的資源政策を助けるルートです。 政策実現の必要条件たる、人的資源の確保を図る、 教育・保健といった人的資源政策を助けるために、 一般的な経済市場などからは得にくい支援を提供する技術です。 私的な家庭教育や健康法と違って、 社会全体の教育を高めたり、健康を守ったりする政策には、 より公共的な配慮や社会工学的な知見が必要です。 そこで、それらを含む公教育や公衆衛生の技術が、 教育・保健政策の実施を助けます。 (3)|企画支援技術《オペレーションズ・リサーチ》……|特別注文《カスタムメイド》ルート 行政管理政策を助けるルートです。 政策自身の健全性を保つ行政管理政策において、 行政活動の生産性・効率性を高める技術です。 広い意味では経済・社会活動の一部とはいっても、 公共性や公的権限を持つという、行政活動の特殊性に応じ、 いわば|特別注文《カスタムメイド》の支援を提供する技術です。 英国の対潜水艦戦や本土防空戦などの中で生み出され、 発達したことで知られます。 もっとも以上については、理論的な分類であり、 現実的には重なることもあります。 技術同士、政策同士、両者の対象課題はつながることがあり、 政府や研究機関の活動も広くは経済・社会活動の一部であるうえ、 実質的には企業などでの技術開発や政策決定も多いからです。 農地の造成は、農耕技術にも土木技術にも関わります。 自動車は、動力機関と機械工学や電子工学の集合体です。 政策を助ける財務諸表の記法は、 そもそも私的な会計帳簿からきたものです。 軍隊から始まった|企画支援技術《オペレーションズ・リサーチ》は 後には民間でも活用されています。 そうした重なりを考えるのも面白く、 さらなる技術の開発や応用に役立つと思います。 |
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