投稿日時 2019-05-06 23:09:40 投稿者 平 一 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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長期的にみると、技術が進めば社会が変わり、社会が変われば政策も変わり、 その政策がさらに次の技術開発を促す……という螺旋的上昇循環《スパイラル・アップ・サイクル》によって、 文明が発展していきます。 具体的には、生産・輸送・通信や軍事に関する科学・技術が発達すれば、 経済・社会活動が拡大すると共に複雑化・加速化するので、 それに応じて制度・政策も高度化し、また巨大化と分権化が同時進行します。 政策の巨大化と分権化というのは一見矛盾するようにも見えますが、 必要とあれば大勢が動くが、それにあたっては、 各分野・各階層の人々による点検や改善ができるようになる、 ということです。 歴史上、国家の統合が進み、 国際協調主義や全球統治《グローバルガバナンス》の思想が生まれる一方で、 政治的民主化や経済自由化、地方分権、 様々な監査制度や人権保障も発達してきたのは、 その表れだと考えます。 さらに、次なる科学・技術の研究・開発を促すのは政策です。 画期的な新技術の開発や普及には多くの資材や資金、人材を要し、 特に巨大科学《ビッグ・サイエンス》と言われるような現代の科学・技術では、 その傾向が著しいからです。 アメリカが情報革命に成功したのは、 アポロ計画や核戦争対策における電算組織《コンピュータシステム》の、 国家的な開発努力によるところが大きいと言われます。 しかし、多くの技術は物的資源に具現化されないと 社会を豊かにすることができません。 また、政策は人的資源を通じて実現されないと、 社会を健全に保ち、確立されることができません。 さらに、政策が新技術を開発・普及する際には、 自然・社会環境が制約・促進要因となります。 そのことは、大戦で日本が敗北した大きな理由(資源の不足)、 ワイマール憲法下で独裁者ヒトラーが生まれた理由(民度の低さ)、 英国で産業革命が始まった理由(資源、労働力、資本や市場の存在) などから、知ることができます。 |
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