投稿日時 2018-03-21 21:14:25 投稿者 平 一 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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技術は自然環境に働きかけて社会を豊かにし、 政策は社会環境に働きかけて社会を健全に保つという、 文明から環境への働きかけを描いた図です。 初めて社会環境という言葉を使ったのが社会学だったそうなので、 この名前をつけました。 図2の歴史学的説明図では、 各要素の長期的な、現象面での全体的な変化の流れを示しましたが、 この図では、各要素間の時々刻々《リアルタイム》の、 実体面での個別的な働きかけ合い、相互作用を示しています。 経済・社会活動を人間の身体、自然・社会環境を働きかけの客体に例え、 技術を右手、政策を左手とみると、 その実現に必要な物的資源が右ひじ、人的資源が左ひじに当たるので、 分かりやすいかもしれません。 この図の重要な点は、3つあります。 第一に、技術と政策は、文明を支える二本柱です。 文明活動の本体は、全ての人々が営む経済・社会活動ですが、 それを豊かにするために専門分業化したのが科学・技術、 健全に保つために専門分業化したのが制度・政策であるといえましょう。 第二に、技術は自然環境、政策は社会環境に働きかけて、 それを行います。 組織技術など社会を対象とする社会科学的な技術は、 その例外に見えますが、 実は『ああすればああなる』といった一定の法則に従う、 我々の〝内なる自然〟を対象とした技術であるといえます。 環境政策など技術的な政策は、自然を対象とするように見えますが、 その対象は『どうするのがいいか』を一緒に考えて決める人々であり、 自然を対象とするのはそこで用いられる環境技術などです。 第三に、環境とは、以後の活動の基礎となる全ての物事の総称です。 自然環境とは、地形、気候や天然資源などです。 社会環境とは、周辺文明との関係や先行文明から引き継いだ文化、 さらにはそれまでの自文明の活動全ても含まれます。 政策の対象である社会環境に、 『今までに自分達がしてきたこと全ても含まれる』とすると、 『政策とは社会的な自己制御である』ともいえるので、 このことは次の図4、生物学的説明図で大きな意味を持ちます。 |
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